狭いパーキング・・・上手に停めるには
コインパーキングも、その立地や計上によって停めやすさがマチマチです。都市部や都心などでは、街中のコインパーキングは貴重な存在となります。そのため需要もあります。需要があるということは、同じ面積で一台でも多く車を停めてもらえる方が収益が上がります。つまり、「少し無茶をしてでも多くの車を停められるようにしよう」ということになるのです。
そうなると運転初心者の方には少々停めづらいパーキングになってしまうことも多いのです。パーキングの需要があるところでは、オーナーにとっては「それでも構わない」ということになります。狭いところでも停めることができるドライバーに限定しても、「一日中埋まっていればいい」のです。免許をとりたての頃は「街中」であったり「都心」というのは運転しにくい場所の代表です。少しそこから離れればもう少しゆったりした道の構造であったり、パーキングの造りだったりするのに、都心や都市部に入ってしまうと半ば悪意が感じられるほどに走りづらいからです。
都市部には人が集まります。人が集まる場所では様々な需要が生まれ、それに応えるためのサービスや店舗が発展します。ですから「土地」そのものにも価値が生まれ、その土地をどう利用して「換金」するのか、ということを土地のオーナーは考えるものです。リースして店舗にしてもらうのか、パーキングにするのか、などです。都市部ではあらゆる場所でそのようなことが起き、結果としてとてもわかりづらい街の構造になってしまうのです。中にはタクシーの運転手であっても迷ってしまうような街も沢山あるのです。
そのような場所のコインパーキングは前述のように停めづらいことが多いものです。ですから駐車にあまり自信のない方は、そのような狭いパーキングに無理やり停めない方が良いかもしれません。「狭いパーキング」の最善の攻略法はそこにあります。「違うパーキングを探す」ということです。交通量の多いような道路に面していて、車を展開させるためのスペースが十分にないようなパーキングでは、駐車に手間取った瞬間に周辺の交通に影響する可能性があります。
車の運転で「してはいけないこと」の1つに「無理」や「無茶」という行為があります。自分の技量、また車のサイズに見合っていないスペースに無理やり駐車しようとするのは危険なのです。それを測るためには「車体感覚」が必要です。スペースを見て自分の運転している車がどのように展開できるのかが直感でわかることが大切です。免許をとりたての頃やその車に乗って間もない頃は、この車体感覚がすこし広めになります。それは自身と自分の車を守るための防衛本能ともいえるもので、それが運転を続けていくうちに実際のサイズになっていきます。その感覚が正確に身につくまではあまり無理をしないことが最善です。自身の車の展開可能な角度、そして内輪差、そしてなによりも「車体のサイズ」をそのパーキングと照らし合わせて駐車する挙動をイメージできることが大切です。
それでもどうしても駐車する、ということであれば、車の前方と後方の「角」の部分、つまりライトの部分の位置と軌跡をイメージし、それらがどこにもぶつからないように注意します。何か基準点を見つけて、「真っ直ぐ駐車する」ということも必要です。また、隣の車両に迷惑がかからないよう、ラインからはみ出すことがないようにしましょう。