パーキングメーターとは

 都市部では、通常のコインパーキングとは別に「パーキングメーター」というものがあります。これは、あまりにも駐車場がない場所や、駅前など明らかに駐停車の需要がある場所に設置された駐車スペースです。コインパーキングなどと違って路肩に設置されていることが多いです。主要なターミナルとなるような駅の付近などに多くみられます。このパーキングメーターですが、一般的なコインパーキングとは利用方法がだいぶ違います。まず、「長時間停めておきたい」という人にとってはまったく適していません。

なぜなら、パーキングメーターにはあらかじめ利用に制限時間が設けられているからです。それは場所によって違うのですが、おおよそ60分、40分、30分、30分などといったように短時間です。明らかに「車を停めてショッピング」というような時間ではないことがわかると思います。駅などにある場合は家族や知人の「送迎」のためにあると考えて差し障りないでしょう。

その使い方ですが、これもコインパーキングとは全然違うものになっています。まずパーキングメーターの所定の位置に車を停車・駐車させると、パーキングメーターがその車を感知し、時間のカウントを始めます。そして、利用者はそのまま「最初」に手数料を支払うのです。これはおおよそ100円から300円くらいでしょう。パーキングメーターによってはこの際にチケットのようなものを発行します。それを駐車した自分の車にわかるように掲示する、というわけです。もしもこのパーキングメーターで定められた時間を大幅にオーバーしてしまうと、そのまま「駐車違反」ということになります。これがパーキングメーターの最大のデメリットです。駐車前提のスペースではあるものの、利用時間に限りがあり、それが「そんなに長くない」ということなのです。

これはおそらく、駅などの人が集まるような場所、そして伴って送迎の車などが多くなるとわかっている場所にあらかじめ設置することで、路肩などへの違法な駐停車を防ぐ意図があるのです。駅などでは連日送迎の車で混雑していることも多々あります。それを少しでも整然としたものにするために、パーキングメーターとして時間制限はあるものの駐停車可能な場所を設置し、混乱を防ごうというのです。たしかに、「送迎」だけを考えれば、あらかじめ到着時刻がわかっていればそんなに駅前に長居することもないかもしれません。ですから利用可能時間は短くても構わないのです。それに、駅前などでは「駐車場」に対するニーズは大きいものです。

駅から家が遠い人や、バスよりも自家用車の方が経済的という人は駅前のパーキングを探し求めていることでしょう。パーキングメーターが時間制限無しになってしまうと、そのような人がずっと使用してしまい、本来の用途が果たせなくなるのです。パーキングメーターはこのように通常のコインパーキングとは利用方法などが異なります。ですが、それには理由があり、駅などの公共施設を快適に使用するための工夫であるともいえるのです。長時間駐車したい場合はパーキングメーターを避け、コインパーキングを探した方がいいでしょう。「人をピックアップ」する場合で少し待たなければいけない場合は、むしろパーキングメーターを利用すると便利でしょう。

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